乾闥婆とは、八部衆の一つ、また、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、香神、香音天、香陰など様々な訳名があります。インド神話においてはガンダルヴァといい、インドラ(帝釈天)に仕える半神半獣の奏楽神団でした。仏教に取り入れられてからも、大勢の神のいる宮殿の中で美しい音楽を奏でる責任者となりました。
酒や肉を食べることなく、ただ香だけでその陰身を保っています。また、集団の名であり、個別の神をさすものではありません。東方を守護する持国天の眷属です。
・「自己に打ち克つことは、他の人々に勝つことよりもすぐれている。常に行ないをつつしみ、自己を整えている人、このような人の克ち得た勝利を敗北に転ずることは、神も、ガンダルヴァ(天の伎楽神)も、悪魔も、梵天も為すことが出来ない。」(ダンマパダ 104-105偈)
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