【仏教用語/人物集 索引】

『普勧坐禅儀』22

投稿日:2023年6月15日 更新日:

せんいつにくふうせば、
専一に功夫せば、

まさにこれべんどうなり。
正に是れ弁道なり、

しゅしょうおのずからぜんなせず、
修証自ら染汚せず、

しゅこうさらに
趣向更に

これびょうじょうなるものなり。
是れ平常なるものなり。

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※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

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およそそれ、
凡そ夫れ、

じかいたほう、さいてんとうち、
自界他方、西天東地、

ひとしくぶっちんをじし、
等しく仏印を持し、

もっぱらしゅうふうをほしいままにす。
一ら宗風を擅にす。

ただたざをつとめて、
唯だ打坐を務めて、

ごっちにさえらる。
兀地に礙えらる。

まんべつせんしゃというといえども、
万別千差と謂うと雖も、

しかんにさんぜんべんどうすべし。
祗管に参禅弁道すべし。

なんぞじけの
なんぞ自家の

ざじょうをぼうきゃくして、
坐牀を抛却して、

みだりにたこくの
謾りに他国の

じんきょうにきょらいせん。
塵境に去来せん。

もしいっぽをあやまれば、
若し一歩を錯れば、

とうめんにしゃかす。
当面に蹉過す。

すでににんしんのきようをえたり、
既に人身の機要を得たり、

むなしくこういんをわたることなかれ。
虚く光陰を度ること莫れ。

ぶつどうのようきをほにんす、
仏道の要機を保任す、

たれかみだりにせっかをたのしまん。
誰れか浪りに石火を楽まん。

しかのみならず、
しかのみならず、

ぎょうしったそうろのごとく、
形質は草露の如く、

うんめいはでんこうににたり。
運命は電光に似たり。

しゅくこつとしてすなわちくうじ、
倏忽として便ち空じ、

しゅゆにすなわちしっす。
須臾に即ち失す。

こいねがわくはそれさんがくのこうる、
冀くは其れ参学の高流、

ひさしくもぞうにならって、
久しく模象に習って、

しんりゅうをあやしむことなかれ。
真龍を怪しむこと勿れ。

じきしたんてきのどうにしょうじんし、
直指端的の道に精進し、

ぜつがくむいのひとをそんきし、
絶学無為の人を尊貴し、

ぶつぶつのぼだいにがっとうし、
仏々の菩提に合沓し、

そそのざんまいをてきしせよ。
祖々の三昧を嫡嗣せよ。

ひさしく
久しく

いんもなることをなさば、
恁麼なることを為せば、

すべからくこれいんもなるべし。
須らくこれ恁麼なるべし。

ほうぞうおのずからひらけて、
宝蔵自ら開けて

じゅようにょいならん。
受用如意ならん。

(以上、『普勧坐禅儀』全文)

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