「 普勧坐禅儀 」 一覧

『普勧坐禅儀』15

いわゆる 謂わゆる ざぜんはしゅうぜんにはあらず。 坐禅は習禅には非ず。 ただこれあんらくのほうもんなり、 唯これ安楽の法門なり、 ぼだいをぐうじんするのしゅしょうなり。 菩提を究尽するの修証なり。 ...

『普勧坐禅儀』31

ほうぞうおのずからひらけて、 宝蔵自ら開けて じゅようにょいならん。 受用如意ならん。 (以上、『普勧坐禅儀』全文) ◀ 前に戻る 🏠 普勧坐禅儀の最初に戻る ※このペー ...

『普勧坐禅儀』16

こうあんげんじょう、 公案現成、 らろういまだいたらず。 羅籠未だ到らず。 もしこのいをえば、 若し此の意を得ば、 りゅうのみずをうるがごとく、 龍の水を得るが如く、 とらのやまによるににたり。 虎の ...

『普勧坐禅儀』17

まさにしるべし、 当に知るべし、 しょうぼうおのずからげんぜんし、 正法自ら現前し、 こんさんまずぼくらくすることを。 昏散先ず撲落することを。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る ...

『普勧坐禅儀』02

おおよそ、とうじょをはなれず、 大都、当処を離れず、 あにしゅぎょうのきゃくとうをも 豈に修行の脚頭を ちうるものならんや。 用うる者ならんや。 しかれども、ごうりもさあれば、 然れども、毫釐も差あれ ...

『普勧坐禅儀』18

もしざよりたたば、 若し坐より起たば、 じょじょとしてみをうごかし、 徐々として身を動かし、 あんしょうとしてたつべし、 安詳として起つべし、 そつぼうなるべからず。 卒暴なるべからず。 ɛ ...

『普勧坐禅儀』03

たとい、えにほこり、 直饒い、会に誇り、 ごにゆたかにして、 悟に豊かにして、 べっちのちつうをえ、 瞥地の智通を得、 どうをえ、しんをあきらめて、 道を得、心を明めて、 しょうてんのしいきをこし、 ...

『普勧坐禅儀』19

かつてみる、ちょうぼんおっしょう、 かつて観る、超凡越聖、 ざだつりゅうぼうも、 坐脱立亡も、 このちからにいちにんすることを。 此の力に一任することを。 ▶ 次に進む ◀ ...

『普勧坐禅儀』04

いわんや、 矧んや、 かのぎおんのしょうちたる、 彼の祇園の生知たる、 たんざろくねんのしょうせきみつべし、 端坐六年の蹤跡見つべし、 しょうりんのしんいんをつたうる、 少林の心印を伝うる、 めんぺき ...

『普勧坐禅儀』20

いわんやまた、 况んや復た、 しかんしんついをねんずるのてんき、 指竿針鎚を拈ずるの転機、 ほっけんぼうかっと 払拳棒喝を こするのしょうかいも、 挙するの証契も いまだこれしりょうふんべつの 未だ是 ...

『普勧坐禅儀』05

ゆえにすべからくことをたずね 所以に須らく言を尋ね ごをおうのげぎょうをきゅうすべし。 語を逐うの解行を休すべし。 すべからくえこうへんしょうの 須らく回光返照の たいほをがくすべし。 退歩を学すべし ...

『普勧坐禅儀』21

しょうしきのほかのいいぎたるべし、 声色の外の威儀たるべし、 なんぞちけんのさきのきそくに なんぞ知見の前の軌則に あらざるものならんや。 非ざるものならんや。 しかればすなわち、 然れば則ち、 じょ ...

『普勧坐禅儀』06

しんじんじねんにだつらくして、 身心自然に脱落して、 ほんらいのめんもくげんぜんせん。 本来の面目現前せん。 いんものじをえんとほっせば、 恁麼の事を得んと欲せば、 きゅうにいんものじをつとめよ。 急 ...

『普勧坐禅儀』22

せんいつにくふうせば、 専一に功夫せば、 まさにこれべんどうなり。 正に是れ弁道なり、 しゅしょうおのずからぜんなせず、 修証自ら染汚せず、 しゅこうさらに 趣向更に これびょうじょうなるものなり。 ...

『普勧坐禅儀』07

それさんぜんはじょうしつよろしく、 夫れ参禅は静室宜しく、 おんじきせつあり。 飲食節あり。 しょえんをほうしゃし、 諸縁を放捨し、 ばんじをきゅうそくして、 万事を休息して、 ぜんあくをおもわず、 ...

『普勧坐禅儀』23

およそそれ、 凡そ夫れ、 じかいたほう、さいてんとうち、 自界他方、西天東地、 ひとしくぶっちんをじし、 等しく仏印を持し、 もっぱらしゅうふうをほしいままにす。 一ら宗風を擅にす。 ▶ ...

『普勧坐禅儀』08

しんいしきのうんてんをやめ、 心意識の運転を停め、 ねんそうかんのしきりょうをやめて、 念想観の測量を止めて、 さぶっとはかることなかれ、 作仏を図ること莫れ、 あにざがにかかわらんや。 豈に坐臥に拘 ...

『普勧坐禅儀』24

ただたざをつとめて、 唯だ打坐を務めて、 ごっちにさえらる。 兀地に礙えらる。 まんべつせんしゃというといえども、 万別千差と謂うと雖も、 しかんにさんぜんべんどうすべし。 祗管に参禅弁道すべし。 & ...

『普勧坐禅儀』09

あるいはけっかふざ、 或は結跏趺坐、 あるいははんかふざ。 或は半跏趺坐。 いわく、けっかふざは、 謂く、結跏趺坐は、 まずみぎのあしをもって 先ず右の足を以て ひだりのもものうえにあんじ、 左の股の ...

『普勧坐禅儀』25

なんぞじけの なんぞ自家の ざじょうをぼうきゃくして、 坐牀を抛却して、 みだりにたこくの 謾りに他国の じんきょうにきょらいせん。 塵境に去来せん。 もしいっぽをあやまれば、 若し一歩を錯れば、 と ...

『普勧坐禅儀』10

ゆるくえたいをかけて、 寛く衣帯をかけて、 せいせいならしむべし。 斉整ならしむべし。 つぎにみぎのてを 次に右の手を ひだりのあしのうえにあんじ、 左の足の上に安じ、 ひだりのたなごころを 左の掌を ...

『普勧坐禅儀』26

すでににんしんのきようをえたり、 既に人身の機要を得たり、 むなしくこういんをわたることなかれ。 虚く光陰を度ること莫れ。 ぶつどうのようきをほにんす、 仏道の要機を保任す、 たれかみだりにせっかをた ...

『普勧坐禅儀』11

すなわちしょうしんたんざして、 乃ち正身端坐して、 ひだりにそばだちみぎにかたむき、 左に側ち右に傾き、 まえにくぐまりしりえに 前に躬り後に あおぐことをえざれ。 仰ぐことを得ざれ。 ▶ ...

『普勧坐禅儀』27

しかのみならず、 しかのみならず、 ぎょうしったそうろのごとく、 形質は草露の如く、 うんめいはでんこうににたり。 運命は電光に似たり。 しゅくこつとしてすなわちくうじ、 倏忽として便ち空じ、 しゅゆ ...

『普勧坐禅儀』12

みみとかたとたいし、はなとほぞと 耳と肩と対し、鼻と臍と たいせしめんことをようす。 対せしめんことを要す。 したうえのあぎとにかけて、 舌上の腭にかけて しんしあいつけ、 唇歯相着け、 めはすべから ...

『普勧坐禅儀』28

こいねがわくはそれさんがくのこうる、 冀くは其れ参学の高流、 ひさしくもぞうにならって、 久しく模象に習って、 しんりゅうをあやしむことなかれ。 真龍を怪しむこと勿れ。 ▶ 次に進む & ...

『普勧坐禅儀』13

びそくかすかにつうじ、 鼻息微かに通じ、 しんそうすでにととのえて、 身相すでに調えて、 かんきいっそくし、 欠気一息し、 さゆうようしんして、 左右搖振して、 ごつごつとしてざじょうして、 兀兀とし ...

『普勧坐禅儀』29

じきしたんてきのどうにしょうじんし、 直指端的の道に精進し、 ぜつがくむいのひとをそんきし、 絶学無為の人を尊貴し、 ぶつぶつのぼだいにがっとうし、 仏々の菩提に合沓し、 そそのざんまいをてきしせよ。 ...

『普勧坐禅儀』14

このふしりょうていをしりょうせよ。 箇の不思量底を思量せよ。 ふしりょうていいかんがしりょうせん。 不思量底いかんが思量せん。 ひしりょう。 非思量。 これすなわちざぜんのようじゅつなり。 これ乃ち坐 ...

『普勧坐禅儀』30

ひさしく 久しく いんもなることをなさば、 恁麼なることを為せば、 すべからくこれいんもなるべし。 須らくこれ恁麼なるべし。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る 🏠 ...

『普勧坐禅儀』(ふかんざぜんぎ)

1228年、道元禅師が中国から帰国後直ちに建仁寺にて著された『普勧坐禅儀』には坐禅の心がまえや作法などについて書かれています。 オリジナルは格調高い四六駢儷体の漢文で、坐禅の基本的な仕方から、その本旨 ...



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