須弥山とは、仏教やヒンドゥーの世界観において、中心にあると考えられる想像上の山です。山頂は神々の世界に達し、周囲は幾重もの山岳や海に囲まれているといわれます。梵語でスメールといい、音訳して須弥山、玄奘三蔵は妙高山と意訳しました。
須弥山の高さは8万由旬(1由旬は約7~8km:『倶舎論』の解釈)といわれ、中腹に四天王がおり四方を守ります。さらにその上の山頂の忉利天(とうりてん)には善見城があり、帝釈天が住んでいます。須弥山には甘露(かんろ)の雨が降っており、それによって須弥山に住む天たちは空腹を免れるといわれています。
<< 戻る