法輪とは、仏教を信じることによって自らの煩悩が打ち消されるさまを、転輪聖王の7種の宝具の1つである古代インドの投擲武器である輪(チャクラム)にたとえた表現です。また、古代インドで輪は統治権の象徴とみなされていました。
・師(ブッダ)は答えた、「セーラよ。わたくしは王ではありますが、無上の真理の王です。真理によって輪をまわすのです。誰も反転しえない輪を。」(スッタニパータ 554偈)
・「セーラよ。わたしがまわした輪、すなわち無上の真理の輪(法輪)を、サーリプッタがまわす。彼は全き人に続いて出現した人です。」(スッタニパータ 557偈)
仏教のシンボルの1つである法輪は、昭和25(1950)年にスリランカのコロンボで、第1回世界仏教徒会議が開かれた際、仏旗と共に正式に万国共通の仏教徒のシンボルと決められました。
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