【仏教用語/人物集 索引】

雪峰義存(せっぽうぎぞん)

投稿日:0908年5月2日 更新日:

 
中国唐末から五代十国時代の禅僧。泉州南安県の出身。諡は真覚大師。徳山宣鑑に就いて嗣法。弟子には玄沙師備、雲門文偃、長慶慧稜、鼓山神晏、保福従展など多数。『雪峰眞覺禪師語録』

・修行時代に典座を志し、いつも飯杓子を持って歩いていたほどであったので、禅宗寺院の典座寮は、またの名を雪峯寮と呼ばれることがあります。

・一人の雲水が徳山宣鑑に弟子入りしようとして渓流に添って上って行くと、上流から野菜の切れ端が流れて来たので、「一筋の野菜といえど粗末にするようなところはろくな道場ではあるまい」と思い山をおりかけると、一人の僧(雪峰義存)がこの流菜を追いかけて下ってきたことから、雲水は思い直して徳山宣鑑に入門したといいます。

・雪峰義存が徳山宣鑑のもとで典座の役にあったとき、毎晩何やらぐつぐつと鍋で煮ていたので、彼が一人でうまいものをこっそり食べているのではないかと噂が立った。徳山宣鑑がある夜雪峰の部屋に行くと噂の通りでしたが、鍋の中身はとても食べられたものではなかったので理由を聞くと、「皆が野菜の切端を粗末にするので流しに袋を受けて、一日たまったものを煮て食べております」という。このことから徳山も感心し、以後ますます大衆が心服したといいます。

・「雪峰洞山に在って典座と作る。
一日米を淘る次、洞山問う、「砂を淘り去って米か、米を淘り去って砂か」。
云く、「砂米一時に去る」。」(『典座教訓』3、米を洗うことも修行のうち

・「雪峰山真覚大師、衆に示して云く、三世諸仏、在火焔裏、転大法輪(三世諸仏、火焔裏に在つて大法輪を転ず)。」(「正法眼蔵」行仏威儀

生誕 長慶2年(822年)

命日 開平2年5月2日(908年6月3日)

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