「青、黄、赤、自、橙」の5色の旗は仏教のシンボルで仏旗といいます。イギリス人の仏教徒オルコット大尉が、1882年(明治15年)に考案したものといわれています。
1950年(昭和25年)にスリランカのコロンボで、第1回世界仏教徒会議が開かれた際、その中で仏旗制定の議案が提出され満場一致の賛同を得て、法輪と共に正式に万国共通の仏教徒のシンボルとして「仏教徒の旗」略して「仏旗」と決められました。
何故「青、黄、赤、白、橙」の5色なのかは諸説がありますが、ブッダが12月8日にプツダガヤで悟りを開かれた時にブッダの身体から5色の光明が輝きあたりを照らしたという故事を元にして採用されたものだと伝えられています。
その5色には、ブッダの説いた教えと理想が表されています。
《5色の意味》
①青色=仏・法・僧の三宝に帰依する心を表すものです。
ブッダの髪の色を表し、ブッダの教えを実践することにより、
力強く生き抜こうとする力、「定根」を意味します。
②黄色=ブッダの肌の色を表します。
東洋人は黄色人種とよばれています。
黄色は正しい判断力である「智恵」のシンボルであると同時に
打ち破られることのない「金剛心」を意味します。
③赤色=ブッダの血の色を表します。
同時に「慈悲心」と「情熱」をもって常に善行に努め
励もうとする「精進」を意味します。
即ちブッダの説いた「八正道」の実践です。
④白色=ブッダの心「清浄心」を表します。
「泥中の蓮華」の様な清らかですがすがしく、
まっさらな心をいいます。
⑤橙色=ブッダの着用された御袈裟の色を表します。
また、橙色は様々な苦に耐えて、
ひたすら目標に向かつて前進する「忍耐心」を意味すします。
「六波羅蜜」の実践の意味でもあります。
《デザインについて》
5色の地の先端に、もう1組の小さな仏旗が組み合わされている意味は、
前述した5つの精神(心)を私達は常に、いつでもどこでも心の中に保持し、
実践する事に依り、初めて悟りへの道を歩みだせるのです。
それを強調する為にデザインは決められました。
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