地蔵菩薩は、お地蔵さん、お地蔵様などとも呼ばれ、サンスクリット(梵語)では、クシティ・ガルバ・ボーディサットヴァといい、クシティとは「大地」の意味で、ガルバとは「胎内」「子宮」の意味で、大地のように広大な慈悲で生あるもの全てを救うという菩薩です。
釈迦仏の入滅後56億7千万年後の未来に衆生を救済する為に出現する弥勒菩薩がこの世にいない間、六道で苦しむ衆生を教化・救済する菩薩で、日本では平安時代から広く信仰されるようになりました。姿の特徴としては、頭を丸めた僧形で、左手に宝珠(ほうじゅ)、右手に錫杖(しやくじよう)を持物(じもつ)とする姿が多いようです。
自ら六道を巡る菩薩として親しまれていることから、とげ抜き地蔵、身代わり地蔵、縛り地蔵、イボ取り地蔵、子育て地蔵、子安地蔵、安産地蔵、田植え地蔵、裸地蔵、延命地蔵、勝軍地蔵、水子地蔵などその他にも多くの種類に広がりを持つのも特徴です。
(地蔵菩薩 總持寺境内)
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