賽銭泥棒とは、お寺や神社にお参りに行った時に、お賽銭が入っている賽銭箱からお金を盗む行為です。また、仏像などの前に賽銭として置いているものや池の中に投げ込まれた賽銭などを盗むことも同様です。賽銭泥棒は窃盗罪にあたり、10年以下の懲役が課せられます。
お寺側も見回りを強化したり、監視カメラを設置したり、用がないときは扉を閉めたり、先の例では後半のお金が見える形でのお賽銭をしないように呼び掛けたり、対策はしていますが、どのお寺も予算には限りがあり、十分な対策はとれていません。
賽銭泥棒が出たという話になると、気味が悪いということで人の出入りが少なくなり、逆効果となります。賽銭泥棒は繰り返される例も多く、お参りをしている振りをして盗むなど、一見分かりずらいことも多いようです。
境内の案内板を読んだり、純粋にお参りしているのに、怪しまれて怪訝な顔で社務所(その時は神社でした)から覗き込まれたことがありますが、受け入れる側もそのような心持ちだと身が持ちませんし、普通の人だったら「二度とこの神社に来るもんか!」と思うでしょう。
誰もが安心してお参りできるお寺にできるよう、いつの時代にも智恵を使った工夫が必要です。
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