この世で何事もなく穏やかに生きられることや来世の幸福を祈願し、また故人の追善供養などのために、経典を写経して寺院や神社に納めることを納経といいます。また、その納めた経典のことを指します。
個人が寺院や神社に納経を行うようになったのは、平安時代末期(12世紀後半)ごろと考えられています。厳島神社の『平家納経』に代表されます。西国三十三所観音霊場巡礼や四国八十八ヵ所観音霊場遍路の際、写経や読誦(どくじゅ)を奉納するようになるなど、時代と共に簡略化していきました。
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