宗門改とは、江戸時代に幕府が禁教令の発布に伴い、キリシタンの摘発を目的に設けた制度です。家ごと、個人ごとに仏教信者であることを檀那寺に証明させたもので、その檀家の家族全員について、出生地・生年月日をとどけさせ、婚姻・旅行・就職・移住などに際しては、キリシタン信徒ではなく、寺の檀家であるという証明書を出させました。
寛永17年(1640)幕府直轄領に宗門改役を置き、宗門人別帳を作り、その後、諸藩にも実施させました。宗門人別改という名称もありますが、これは別の調査制度である人別改が、江戸時代中期以降に宗門改と事実上統合したことから、住民調査的な制度に変移していきました。宗門人別改帳も宗門改帳と人別改帳という全く別種のものでした。明治6年(1873)に廃止されます。
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