ジェータ Jeta、祇陀(ぎだ)、ジェータ太子、祇陀太子
ジェータは、コーサラ国のパセーナディ(波斯匿王)の太子です。『平家物語』冒頭の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり・・」の書き出しで日本でも広く知られている祇園精舎をスダッタ長者(須達多/給孤独)と共に寄進しました。
舎衛城に精舎を建立する願を立てたスダッタがジェータ太子の所有していた林苑を譲ってほしいと頼んできたので、冗談で「必要な土地の表面を金貨で敷き詰めたら譲ってやろう」と言ったのですが、スダッタは本当に金貨を敷き詰め始めたためジェータ太子は驚いて、土地を素直に譲り、自らも進んで樹木を提供し精舎建設を援助しました。
この精舎はジェータ太子(祇陀)とスダッタ(須達多/給孤独)両者の名を冠して祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)と呼ばれ、そこに建てられた精舎を祇樹給孤独園精舎と称するようになったとのことです。その略称が祇園精舎と呼ばれています。
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