【仏教用語/人物集 索引】

初転法輪(しょてんぼうりん)

投稿日:2000年10月11日 更新日:

初転法輪とは、仏(ブッダ)が成道後、はじめて教えを説いた時のことをいいます。その場所は、インドのバラナシ(ベナレス)の北方約10kmに位置するサールナートの鹿野苑で、その教えを聞いたのは五比丘だと伝えられています。また、仏が説法することを転法輪といいます。

ブッダブッダガヤでの成道後、最初に法を説く相手として、ウルヴェーラの苦行林(前正覚山)で共に6年間の修行を行なった五比丘のいる鹿野苑を訪れました。

当初、五比丘は、修行を捨てたブッダが遠くから来るのを見て、軽蔑の念をも抱き歓迎を拒みましたが、ブッダの堂々とした姿を見て畏敬の念を抱いたことから、自然と座に迎えたといわれます。

ブッダ自らが阿羅漢であり正等覚者であることを宣言したブッダは、気持ちの上で拒む五比丘を説得して最初の説法をしたところ、五比丘は次々とその教えを理解し預流果を得ました。

その五比丘ブッダに帰依して布教活動したことで、初期仏教教団の重要な役割を果たしました。

・「生きとし生ける者の最上者、最高の人、牡牛のような人、生きとし生けるものの内の最高の人(ブッダ)は、やがて仙人のあつまる所という名の林で法輪を回転するであろう。猛き獅子が百獣に打ち勝って吼えるように。」(スッタニパータ 684偈

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