・・・僧堂にお迎えする師家として、余語老師とのお出会いがあって、で、余語翠巖老師は大雄山最乗寺の山主でいらっしゃいましたね。その余語老師に御出会いして25年間でしたが、尼僧堂の堂長として20年お越し頂きました。有り難いご縁でした。
老師におねだりして書いて頂いた一つがこの「梅熟」です。これは道元様の『正法眼蔵』の「行持」の巻ですね。「行持」の巻にある馬祖道一の弟子の大梅法常の話ですね。一人の雲水が、手杖の材料を取りに山へ入って道に迷って、迷ってヒョイと出たところに小さな小屋があって、何年も山を下らずに修行しているらしきお方がいるんですね。「道に迷ってしまったけど、どうやったら里へ帰れるか」と聞きましたら、「随流去」(ずいりゅうこ)と答えられた。流れに随って去れ。まず川を見つければ水はいやでも低く行きますから、その流れに随えば里へ出ますわな。・・・(リンク先より)
・「心の時代」で放映されたものより(曹洞宗 正伝の仏法)
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