食堂

仏教を本気で学ぶ

食堂(じきどう)- 仏教建築

食堂とは、仏教寺院において僧侶が斎食(さいじき:正午や決まった時間にとる食事)をとるための主要な建物で、七堂伽藍の一つに数えられます。斎堂ともいいます。食堂は単に食べる場所ではなく、作法にかなった起居動作を行って食事をいただくところで、インド、中国においても、食堂で僧侶が集まり食事を行うことは大事な修行でした。その起源は、托鉢した食事をいただくことだと考えられます。そのような食堂の持つ意味合いは徐々に薄れ、単に食べる場所は他の建物の機能に移ることもありました。ただし、禅宗においてのみ、食堂は僧堂(そうどう)と呼ばれてその修行と意味を現代に伝えています。また、食堂の本尊には、賓頭盧尊者(びんずる...