一行

仏教を本気で学ぶ

真言八祖(しんごんはっそ)

真言八祖とは、真言密教における8人の祖師のことです。付法の八祖、伝持の八祖という真言密教には2つの八祖があります。いずれの系譜も日本真言宗の宗祖となる空海に帰結します。付法の八祖は、教えの系譜として、①大日如来、②金剛薩埵、③龍猛、④龍智、⑤金剛智、⑥不空、⑦恵果、⑧空海伝持の八祖は、日本に伝わるまでの歴史に関わった系譜として、①龍猛、②龍智、③金剛智、④不空、⑤善無畏、⑥一行、⑦恵果、⑧空海<< 戻る
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伝持の八祖(でんじのはっそ)

伝持の八祖とは、真言八祖のうち、真言密教が日本に伝わるまでの歴史に関わった実在する人物の系譜です。以下一覧の( )内は造形された場合の一般的によく見られる持物や印。①龍猛(ナーガールジュナ)金剛薩埵から密教経典を授かる。(三鈷杵を右手に持っている。)②龍智(ナーガボーディ)龍猛から密教を伝授される。(経文を右手に持っている。)③金剛智(こんごうち)インドで龍智から密教を学んで唐に渡り「金剛頂経」を伝える。(数珠を右手に持っている。)④不空(ふくう)西域生まれ。貿易商の叔父に連れられ、唐の長安で金剛智に師仕し「金剛頂経」を翻訳。(外縛印を結んでいる。)⑤善無畏(ぜんむい)インド生まれ。大乗仏教を...
人物

一行(いちぎょう、いっこう)

中国唐の時代。邢州鉅鹿県出身。中国の僧であり、天文学者でもある。俗名は張遂で、大衍暦を編纂した。真言八祖(伝持の八祖)の一人であり伝持六祖。師は普寂、恵真、善無畏、金剛智。諡は大慧禅師。禅・律・天台教学・密教・天文学・暦学を学び、善無畏の『大毘盧遮那成仏神変加持経』7巻の翻訳事業に参加し、その際の講義を『大日経疏』20巻としてまとめる。善無畏・金剛智から密教を学ぶ。生誕 弘道元年(683年)命日 開元15年10月8日(727年11月25日)<< 戻る