アトゥラ
アトゥラは、北方インドのサーヴァッティー市の在俗信者です。ある時、500人の信者に囲まれて、レーヴァタ長老のところに行って教えを聞こうとしましたが、この長老は一人静かに瞑想にふけっていたために、何も説いてくれませんでした。そこで彼は憤ってサーリプッタ長老のところへ行ったら、アビダルマに関する議論をやたらに聞かされました。「こんな難解な話を聞いて何の役に立つのか?」と憤ってしまいます。次にアーナンダ長老のところへ行ったところ、ほんの少しばかり教えを説いてくれました。そこでやはり憤って、最後に祇園精舎にいるブッダのところへ行ったところ、ブッダは次の詩を語ったということです。・「アトゥラよ。これは昔...