パセーナディ Pasenadi(巴)、波斯匿王(はしのくおう)、プラセーナジット Prasenajit(梵)
パセーナディは古代インドに栄えたコーサラ国(拘薩羅国)(現在のインドのウッタル・プラデーシュ州辺り)の王。ブッダの教えを聞き帰依したため、仏典にも登場する。パセナーディ、パーセナディ、パセーナディとも表記され、音写で鉢羅犀那逝多、鉢邏犀那待多、波匿、卑先匿、不梨先泥、意訳で、勝光、勝軍、明光、和悦などの記述もあります。
パセーナディの妃の数ははっきりしませんが、パセーナディの子どものうち、マッリカー(末利夫人)の間に産まれたヴィドゥーダバ(瑠璃王)、祇園精舎の施主であるジェータ(祇陀)、娘のシュリーマーラー(勝鬘夫人)の3人の子どもはそれぞれ逸話があり有名です。
パセーナディの留守中を狙ってヴィドゥーダバに王位を奪われ、助けを求めにマガダ国に逃げるも命尽きたといわれます。
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