1977年、8月3日を「ハサミの日」とすることを山野愛子(日本の美容家)が提唱し、1981年8月3日には増上寺に「聖鋏観音像」が建立・開眼されたことから、毎年8月3日を「ハサミの日」と定め、日頃使用している鋏に感謝し鋏供養がおこなわれるようになりました。その鋏を仕事の中心として使う理容や美容の業会関係者や、洋服仕立てのテーラーなどが鋏供養をおこないます。
聖鋏観音縁起(ハサミ塚記)
この聖鋏観音像は、昭和56年8月3日、国際美容協会会長・山野愛子が願主となって、大本山増上寺境内のこの地に建立、開眼された。願主の一生がハサミに支えられ、お陰によって生かされたことへの深い感謝と、ハサミの中にみる己を滅して他を整え美しくする働きを、観音様と拝む心とによって聖鋏観音像造立を発願。併せて美容はもとより、ハサミにかかわりのある全ての人々の心の依り処となり、お守りとなるよう願われて奉造された。
聖鋏観音像は、彫刻界の長老北村西望氏の制作である。
毎年8月3日を「ハサミの日」と定め、この世におけるつとめを果たし終えたハサミをあつめてこの塚に納め、ハサミ供養法要が厳修される。
ハサミは観音菩薩の御手そのものである。徹誉大僧正