清浄な罰(ブラフマ・ダンダ)とは、『ブッダ最後の旅【 第6章 】23、臨終のことば』に登場する初期仏教教団にあった修行僧に対する罰で、罰を受ける者は、自分の欲することを何でも言ってもいい反面、その他の修行僧たちは、罰を受ける者に話しかけてはならないし、訓戒してはならないし、教えさとしてはならないというものです。
上記出典先では、チャンナという修行僧は、気難しく、かたくなで、仏教教団の内部にあっても他人と協力せず、摩擦や抗争を起こしたことから、清浄な罰を受け、その後は人格も円熟したと言われています。
清浄な罰の開始およびいつまで実施されるかは、本人や関わる範囲の修行僧たちに共有されたと考えられています。
なお、正当な理由なく罰が実施されるようなことはなく、上記の例でも共同生活する上で非協力的な人への実施でした。また、話しかけないでいる方もつらい罰だったのではないでしょうか。
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