【仏教用語/人物集 索引】

三毒(さんどく)

投稿日:2020年10月27日 更新日:

 
三毒とは、迷い苦しむ原因となる欲望のことで、煩わせる心・悟りに至る道を妨げる心のことで、人間の諸悪・苦しみの根源とされている貪・瞋・癡(とん・じん・ち)のことを指します。その中でも癡が根本であると考えていました。邪悪

(とん・ラーガ()・ローパ())とは、貪欲(とんよく)ともいい、むさぼりや必要以上に求める心で、通常「欲」「物惜しみ」「むさぼり」と表現されます。
(しん・ドヴェーシャ()・ドーサ())とは、瞋恚(しんに)ともいい、怒りの心で、通常「いかり」「にくしみ」と表現されます。
(ち/痴・モーハ()())とは、愚癡(ぐち)ともいい、真理に対する無知の心で、通常「おろかさ」と表現されます。

現在、最古の仏典と確認されている「スッタニパータ」(ブッダの言葉)・蛇の章(10-13)には次のように示されています。

10 走っても迅過ぎることなく、また遅れることもなく、「一切のものは虚妄である」と知って貪りを離れた修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。―――蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。

11 走っても迅過ぎることなく、また遅れることもなく、「一切のものは虚妄である」と知って愛欲を離れた修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。―――蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。

12 走っても迅過ぎることなく、また遅れることもなく、「一切のものは虚妄である」と知って憎悪を離れた修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。―――蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。

13 走っても迅過ぎることなく、また遅れることもなく、「一切のものは虚妄である」と知って迷妄を離れた修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。―――蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。

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