「供養」も「祈祷」も
私が1年間修行した曹洞宗大本山である神奈川県の總持寺では、毎朝『大般若経』の展読祈祷をしていました。展読は経本を扇形に広げて右から左、左から右にパラパラとめくっていきます。簡単に言えば、願いごとをする時に『祈祷(きとう)』を供養する時に通常の『読経』をします。一般の方々には分からないかもしれませんが、「祈祷は本来の仏教じゃないから、止めた方がいい」「祈祷するのは仏教じゃない」と主張する寺院も多くあります。漠然とそんな考え方もできるかもなぁと思っていたのですが、本当にそうでしょうか??ブッダの教えは対機説法で、その人の状況によってその内容が変わったといわれています。人の悩みや求めに応じて、その解...