帝釈天とは、バラモン教、ヒンドゥーの神であるインドラが仏教に取り込まれて、梵天(ぼんてん)と並ぶ天部の二大護法善神とされました。 武器である金剛杵(こんごうしょ)を手に持ち雷を操ります。インドラの正式名をサンスクリット語でシャックロー・デーヴァーナーン・インドラハ(「神々の帝王であるシャクラ」の意)のうち、「インドラ」を「帝」と意訳し、「シャックロー」を「釈」と音訳し、後部に「天」を加えて「帝釈天」としています。釋提桓因(しゃくだいかんいん/シャクラ)とも記述されます。
須弥山頂上の忉利天(とうりてん)に住み、四天王などを配下として仏教世界を護っています。頭上に宝髻(ほうけい)を結び、大衣や天衣を着た二臂像・立像、あるいは白象に乗った造形が多いです。手には金剛杵のほか、蓮茎(れんけい)などを持ちます。密教においては、一面二臂で宝冠を戴き、身体には甲冑を着け、手には独鈷杵(どっこしょ)を持つ例が見られます。
・いかなる神が心の中でそれらの質問をしたのだろか?神か、梵天か、またはスジャーの夫なる帝釈天か?また尊師は誰に答えたもうたのだろう?(スッタニパータ【第5 彼岸にいたる道の章】1、序 1024偈)
(帝釈天(左)と梵天(右)wikipediaより)
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