
智顗(ちぎ)
智顗とは、中国の南北朝時代から隋にかけての僧侶。天台教学の大成者であり、天台宗の開祖ですが、慧文、慧思に次いで第三祖ともされています(龍樹を開祖とし慧文を第二、慧思を第三、智顗を第四祖とする場合もある)。天台大師、智者大師ともいいます。その晩年を杭州の南の天台山で過ごし、弟子の養成に努めたことから「天台大師」と諡(おくりな)され、またその教学は天台教学と称されました。これが天台宗の起源であり、智顗を高祖と唱えるのはこのためです。お釈迦様の説いた教えは、東南アジア、ガンダーラからヒマラヤを越えて中央アジアへと広まり、やがて中国へと伝わりました。多くの求法の僧により、数々の経典が中国に伝えられまし...