
弁才天(=弁財天・べんざいてん)
弁才天とは、仏教の守護神である天部の一つで、2手で琵琶(びわ)を弾く天女の姿や8手で各種の武具をもつ天女の姿で現わされ、もともとは川が神格化した水の神であったことから、多くの弁財天の像は池や海岸、水に縁のある場所に祀られています。七福神の中で、唯一の女神です。聖河の偉大さが神格化されたヒンドゥのサラスヴァティー女神は、古代インドでは豊かさを象徴する神でしたが、やがて、手に本や数珠、縄、ヴィーナ(琵琶)、水瓶などを持ち、叡智や学問、音楽の神となり、仏教に取り入れられた呼び名が「弁才天」あるいは「辨才天」です。日本では財宝神としての信仰が集まり、「弁財天」や「辨財天」と表記する場合も多くあります。...