不空羂索観音

仏教を本気で学ぶ

不空羂索観音菩薩(ふくうけんさくかんのんぼさつ)

不空羂索観音菩薩は、不空羂索観音、不空羂索観世音菩薩などとも呼ばれ、読み方は「ふくうけんさく」「ふくうけんじゃく」の2通りあります。サンスクリット(梵語)では、アモーガ・パーシャ・アヴァローキテーシュヴァラ・ボーディサットヴァといい、アモーガ「不空」とは文字通り「むなしからず」の意味で、パーシャ「羂索 」とは一切衆生を仏法へと導く象徴とされる縄状の仏具です。「野獣の毛皮をまとうこと」など、シヴァ神と共通する点もあり、インドでヒンドゥーの影響を受けて成立したと考えられています。人々の苦悩に応じて大慈悲を行ずるところから千変万化の相となる観世音菩薩の変化身(へんげしん)の1つであり、姿の特徴として...