この写真はインド・ビハール州のラージギルから北東へ5キロ程のところにあるラトナギリ(多宝山)からの眺めです。写真右下には霊鷲山(りょうじゅせん)も見えています。法華経など多くのお経に登場する聖地でもあります。ブッダはこの場所で多くの教えを説きました。山の中での修行や説法は、仏教がインドで生まれた昔からあったのでしょう。
ラトナギリの山頂には、ヴィシュワ・シャンティ・ストゥーパがあり、日蓮宗系の日本山妙法寺が建立したものです。ラトナギリの山頂から霊鷲山へ降りていく参道も整備されているので、上り下りは多いものの歩いて行動できる範囲です。
ラージギル周辺に来るまで、インド・ヒンドゥ語圏といえば平原が広がる土地というイメージでしたが、ここは岩肌の見えるゴツゴツとした山があります。そのひとつであるラトナギリには、麓からリフトに乗って上ることが出来ます。なかなか良い眺めですが、初めて一人で訪れた2005年の時点では治安が悪く山賊が出るとのことでした。聖地であり、観光地でもあるのですが、一人で行動するのは避けた方がいいと現地人の忠告がありました。
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