億劫とは、一般的にめんどうで気が進まないさまを表します。例えば寒い日に「布団から出るのも億劫だ」と使われます。
また、仏教では「おっこう」と読み、一劫(いっこう)の億倍を表す言葉です。「劫」あるいは「一劫」とは、経典によって解説が違うものの測ることも数えることもできないほど途方もなく長い単位を表わす古代インドにおける最長の時間の単位です。
その「一劫」の億倍あるわけですから、仏教や古代インドでは非常に長い時間、永遠をも表すような意味で使われました。
現在、一般的に使われる億劫には、時間的な「劫」の単位の考え方から、それをするには長い時間がかかるという意味で使われているようです。ちなみに、「おっこう」という読みから「おっくう」という読みに派生したと考えられています。
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