閻魔大王(えんまだいおう)

投稿日:2020年10月2日 更新日:

 
閻魔大王とは、仏教などの世界観でいうところの地獄、冥界の王として死者の生前の罪を裁く神とされています。日本では地蔵菩薩の化身とされ、再び罪をつくらせない為に恐ろしい顔で接していると考えられています。もともとは、古代インドより伝えられているヤマという神で、妹のヤミーと結婚し、最初の人類を生んだとされる神が仏教に取り入れられました。

閻魔大王は、梵語および巴語のヤマの音訳が閻魔であり、ヤマラージャとも呼ばれ、ラージャは王の意味であることから音訳されて閻魔羅闍(えんまらじゃ)、意訳されて閻魔大王と呼ばれます。略して閻羅王(えんらおう)、閻羅、閻ともいいます。

平安時代になって末法思想が広がるにしたがい源信の『往生要集』などによって平安初期には貴族、平安後期には一般民衆と地獄や閻魔大王の存在が広く知られるようになり、鎌倉時代の『地蔵十王経』により閻魔大王の本地が地蔵菩薩であるといわれるようになり、閻魔大王と合わせて十王信仰も広がりを見せるようになりました。本地である地蔵菩薩は地獄と浄土を往来できるとされています。

閻魔大王は亡くなった人が死後5週間目(五・七日忌)に会う裁判官です。ここでの取り調べが最も厳しく、もし嘘をついても浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)という生前の行いをすべて記録し、映し出すことができるその鏡に罪が映ります。そのため、閻魔大王に嘘をついても、たちまち見破られてしまうということです。

像や画にされる際の特徴として、昔の中国の裁判官の衣装を着て、メモ帳にも使われた笏(しゃく)を右手か両手で持ちます。地蔵菩薩の化身ともいわれているので錫杖(しゃくじょう)を持つ場合もあります。下の画像には地蔵菩薩が乗っています。法乗院(深川えんま堂)の日本最大の閻魔大王座像は、コンピューターで制御され、像の前に「家内安全」「交通安全」など希望する祈願の場所に賽銭を入れると、それに応じた説法が音声で流れるシステムも導入され、日本初ということです。


(閻魔大王・法乗院(深川閻魔堂))

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