菅原道真(すがわらのみちざね)
平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家。参議・菅原是善の三男。官位は従二位・右大臣。贈正一位・太政大臣。忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて、寛平の治を支えた一人であり、醍醐天皇のもとでは右大臣にまで昇りつめます。しかし謀反を計画したとして(昌泰の変)、大宰府へ大宰員外帥として左遷され現地で没しました。死後怨霊と化したと考えられ、天満天神として信仰の対象となり、現在は学問の神として親しまれています。一方、菅原道真の家族は仏教信者であり、母は命の危険があった幼い息子・道真の命を救うために観音像の造立を発願(ほつがん)します。それを果たせずに亡くなった母の遺志を継ぎ、その費用を工面するため節約して...