(2006年6月にインド・クシナガラで飲んだホットコーヒー)
インドに行く機会も多く「和尚さんはインドで生活できるくらいだから身体が強いんでしょうね」とたまに言われます。
いや、いや、そんなことはありません。
特にカフェインに弱い体質です。カフェインとは、緑茶、ほうじ茶、番茶、紅茶、コーヒー、チョコレート等々に含まれる成分です。どれも好きなものでしたが、現在は極力飲まず食べずという生活です。特にお坊さんへのおもてなしと言えば「お茶を出さなければ!!」という発想があるので、お断りするのも少しためらいがあります。ですから、最近は事前に言うタイミングがあれば、言うようにしています。
カフェインが自分の体質に合わないんだなと気付いたのは、宗派包括法人(ある伝統教団の住職業をしていました。現在はどの宗派・法人にも属していません)を抜けた後に、ある工場に就職が決まり就労前健康診断で不整脈が見つかり、病院で再検査して24時間脈拍計をつけたりした時です。この時点ではストレスが原因かなと思っていました。不整脈は今でもたまに起こります。
不整脈とカフェインは何の関連があるの?と思われるかもしれませんが、不整脈がある人はカフェインを避ける方が良いそうです。それとは別に、カフェインを摂ると、夜眠れなくなります(当たり前!?)。これも結構きついです。規則正しい生活をしたいと思う人は、夜のカフェインを避けた方が良いのは言うまでもないですが、私の場合は、カフェインの体内残留が多いのか、日中にカフェインを摂っても夜眠れなくなります。
このことからも、この身体と心が整うということは有り難いことだと思います。不整脈は脈が速くなったり遅くなったりで、脈拍間隔が均等でない状態(医学的説明ではない)です。まあ、それも心臓が自動で整えようとしている姿です。
身体も心も自動で整えようとしている訳ですが、そこに、私の場合は「お茶が飲みたい」「チョコレートが食べたい」という何ら普通の欲求が「私の頭の中」に出てきていました。実は私の身体と心にとって余計なもので、不健康になるという矛盾が生まれていたということです。おかげさまで、今では「私の頭の中」もカフェインを欲しがらなくなりました。
ちなみに『三業(さんごう)』の実践でカフェインを欲しがらなくなりました。興味があれば、こちらも参考にして下さい。