【仏教用語/人物集 索引】

草抜き

投稿日:2006年4月4日 更新日:

日中、天気が良かったので草抜きに精を出しました。雨が多かったこともあり、少し油断していたら草が大きく育っています。草も生き物ですが、人間の美観にはそぐわないようなので、抜かれることになります。しかし、抜いても抜いても次々に生えてくるので、その生命力に感心します。小さな草でもいつの間にか花が咲いていて、子孫を早いペースで残していく方法を進化の過程で身につけたようです。人間もひと昔前までは生めよ増やせよで子どもを多く生んでいました。それは、人間の成熟するまでの時間がかかるのと、赤ん坊の時に病気や栄養失調で亡くなることが多かったからです。どんな国でも、限られた食料を睨みながら、家族や村で助け合い、時には競争して生活していました。

現在、先進国では食料が溢れていますが、食料の足りない発展途上国も多いです。そのアンバランスさ故に人為的に食料を右から左へと、足りている国から足りない国へと援助すると上手くいくかといえばそうではないようです。そこには対等な立場も無く、一方的で、援助を受ける方も援助に慣れてしまうという問題があります。いつか自助努力で立ち上がらないと何も解決しないのではないでしょうか。

草抜きから話は大分変わりましたが、人間が「これが良い」といって手を加えても根本が変わらなければ草も生えるし、貧困も無くならないのではないでしょうか。そう思いました。

夕方から雨が降っていて、明日の午前中まで雨だそうです。春の天気は変わりやすいですね。桜が散らなければ良いのですが。

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