ドーナ・バラモンは、コーリヤ族出身で『ブッダ最後の旅【 第6章 】26、遺骨の分配と崇拝』に登場します。お釈迦様の遺骨をどうするかを仲裁したバラモンとして知られています。
お釈迦様が荼毘に付された後、その遺骨を分けて欲しいと7種族が申し出ました。しかし、クシナガラに住むマッラ族は「我々の住む土地でブッダはお亡くなりになられたのだから、一部分をも分け与えない」と言いました。それに対して、ドーナ・バラモンが次のようなことを言いました。
「我らのブッダは耐え忍ぶことを説くかたでありました。最上の人の遺骨を分配する為に争うのはよくありません。我らはともに喜び合って遺骨を八つの部分に分けましょう。多くの人々はブッダを信じています。」
その言葉によってドーナ・バラモンが仏舎利を平等に八つに分けることになりました。分けられた遺骨は、マガダ国、リッチャヴィ族、釈迦族、ブリ族、コーリヤ族、ヴェータディーパのバラモン、パーヴァーのマッラ族、クシナガラのマッラ族の八つの種族に平等に分け与えられました。そして、全ての遺骨が入っていた瓶はドーナ・バラモンに与えられました。
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