「幸せの国」ブータンで気付いたこと
ブータン王国に行く機会がありました。ブータン王国ではチベット仏教の流れを汲むブータン仏教が根付いています。仏教史的に見れば日本と同じ大乗仏教で、後期密教の影響を強く受けています。仏教伝来はチベット経由で7世紀頃とのことなので、インドに隣接しているとはいえ、日本への仏教伝来よりも遅かったようです。ブータン王国といえば、幸せの国というイメージで、GNH(Gross National Happiness/国民総幸福量)を提唱している国ということで注目を集めています。仏教を学べばそのことは分かるのですが、この機会に私が注目したのは国教としての仏教です。ブータン王国では仏教は国教であり、仏教で国を治めて...