東福寺、国内最古にして重要文化財のトイレに車突っ込み扉損壊「誤ってアクセル」

投稿日:2022年10月17日 更新日:


(2008年撮影の東福寺・東司/事故前)

2022年10月17日午前9時半ごろ、車が切り返し中に、東福寺境内にある重要文化財の木造建築「東司(とうす)」の出入り口にバックで突っ込み、観音開きの木製扉を破壊して完全に建物内部まで入り込むという事故がありました。

乗用車を運転していたのは、仕事で寺を訪れた「京都古文化保存協会」の30歳男性職員で、ギアがバックに入った状態で「間違ってアクセルを踏んだ」ということなので、文化財近くまで車が入ることが出来る構造を持つ場所は特に注意ですね。

この東司は室町時代前期に建てられた禅寺の便所で、現在はトイレとしては使用されていませんが現存する東司としては国内最古で最大規模のものです。

東福寺は1236年より1255年まで実に19年を費やして造営・完成された京都最大の大伽藍なので、トイレも大きかったのです。

東福寺へは筆者も何度も足を運んでいます。先に掲載の2008年撮影の東福寺・東司を見返すと、なかなか立派な造りだと思います。事故があった入口上部にある鬼瓦もびっくりしたことでしょう!?
どのように修復されるのかもチェックしたいと思っています。

もっと詳しく:東司(とうす)
参照ページ:京都・東福寺、重要文化財のトイレに車突っ込み扉損壊 国内最古「誤ってアクセル」(京都新聞/リンク期限切れになる場合あり)
参照ページ:「日本最古のトイレ」に車突っ込み損壊 東福寺の重文(産経新聞/リンク期限切れになる場合あり)

<< 戻る

-便り
-,



Copyright © 1993 - 2024 寺院センター All Rights Reserved.