スジャータの乳粥供養 - ブッダが悟りを得たときの供養

投稿日:0100年11月30日 更新日:


(乳粥供養の場に建つスジャータ寺院がある祠には、スジャータと召使のプンナ、厳しい苦行を終えたばかりのお釈迦様の像が白い牛の像と一緒に祀られています)

スジャータとは、ブッダが悟りを得たときの供養者として知られています。後にブッダとなるシッダッタの苦行放棄のきっかけとなり、悟りを得る直前の乳粥供養により身心ともに回復することになります。

シッダッタナイランジャラー川で沐浴を済ませた後、岸に上がり瞑想に適した場所を求め、あるガジュマル(ベンガルボダイジュ)の樹下に座り瞑想を行います。そこにたまたま現れたのが村の長者の娘スジャータです。スジャータは男の子に恵まれるよう村の聖樹(上記)に毎日、祈りをささげ、この日も同じように乳粥(ちちがゆ)を供えようとやって来ました。

スジャータは、あまりにも厳しい苦行のために体力が衰えていたシッダッタに乳粥を勧めますが、断食行をしていたシッダッタにいったんは断られました。しかし、先程聞いた農夫の声「絃は強すぎると切れる。弱いと弱いでまた鳴らぬ。程ほどの調子にしめて、上手にかき鳴らすが良い。」を思い出し、スジャータの乳粥供養を受け入れました。スジャータの行為はシッダッタの苦行を中断させてしまった形になりましたが、シッダッタに生きることの素晴らしさを教えることとなり、後の悟りへと繋がる大きな出来事でした。

なお、悟りを開いた菩提樹はこの場所ではなく、ナイランジャラー川の対岸にあるブッダガヤです。

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