鹿子母講堂とは、お釈迦様のいた時代にあった精舎の一つです。東園鹿子母講堂、東園鹿子堂など記述に差異があります。
コーサラ国(拘薩羅国)のミガーラ(鹿子)長者夫人であるヴィサーカーという女性の在家信者が寄進して建立された精舎です。ミガーラ長者と結婚した時に「我が母のようだ」と讃嘆されたことから、この夫人のことを「鹿子の母」「鹿子母」と呼ぶようになり、この精舎の名前になっています。
舎衛城外の東部、祇園精舎の東に建立したことから東園鹿子母講堂、東園鹿子堂などというようになりました。
・「わたしが聞いたところによると、ある時、尊師は、サーヴァッティー郊外の東園にあるミガーラ長者の母の宮殿の内にとどまっておられた。」(スッタニパータ【第3 大いなる章】12、二種の観察)
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