三毒(さんどく)
三毒とは、迷い苦しむ原因となる欲望のことで、煩わせる心・悟りに至る道を妨げる心のことで、人間の諸悪・苦しみの根源とされている貪・瞋・癡(とん・じん・ち)のことを指します。その中でも癡が根本であると考えていました。邪悪。貪(とん・ラーガ(梵)・ローパ(巴))とは、貪欲(とんよく)ともいい、むさぼりや必要以上に求める心で、通常「欲」「物惜しみ」「むさぼり」と表現されます。瞋(しん・ドヴェーシャ(梵)・ドーサ(巴))とは、瞋恚(しんに)ともいい、怒りの心で、通常「いかり」「にくしみ」と表現されます。癡(ち/痴・モーハ(梵)(巴))とは、愚癡(ぐち)ともいい、真理に対する無知の心で、通常「おろかさ」と...