生活していると、迷信に遭遇することがよくあります。多分、こういう意味で使われているんだろうなと分かるものがある一方、大人が真剣な顔で言ってくると、私なんかはこの人は大丈夫だろうか?と思ってしまいます。迷信とは、合理的根拠のないもので、一般には社会生活上実害を及ぼし、道徳に反するような知識や信仰をいいます。
何を迷信に入れるかは、人によって違いがあると思うのですが、例えば、「風邪は人にうつすと治る」「霊柩車を目撃したら親指を隠さないと親族が亡くなる」「夜に爪を切ったら親の死に目に会えない」「出針は縁起が悪い」などは無難なものでしょうか。子どもの時などに聞いたことがあるものです。
少なくとも、子どもの道徳教育で意味を教えた上で採用するのは良いかもしれませんが、大人が大人に向かって言うのは無知というものですから気を付けたいものです。迷信を鵜呑みにするのではなく、どんな意味で使っていて、何を伝えたい迷信なのか、事実を知ることで解決することは沢山あるはずです。迷信からも学べます。
事実をそのままに知ることを菩提と言います。仏教に沿って生きようとするのであれば、迷信や仏教的俗信、他宗教で信じられているものから離れなければ、そこから色々考えて、色々想って、「余計なものが付いた事実」が頭に残ります。大事な判断をする時にも、余計な考え、余計な想いがよぎります。考えず想わずそのままに見た事実が確かなものです。