一枚起請文

投稿日:1212年1月1日 更新日:

『一枚起請文』は、建暦二年(1212)法然上人が、お亡くなりになる直前に、その弟子の一人である常随給仕首尾18年の門弟源智上人の念仏の肝要について「一筆書きとどめて頂きたい」という要請により書かれたものです。浄土宗の教えの要であるお念仏(称名念仏)の意味、心構え、態度について、とても簡潔に説明されています。本文中に「両手印をもってす」と書かれていることから、両手の判を押し、上人自身が証明していらっしゃいます。 法然上人のお誓いの文章であることから「御誓言の書」とも呼ばれ、大本山金戒光明寺に大切に保存されています。

もろこし我が朝に、もろもろの智者達のさたし申さるる観念の念にも非ず、また学文をして念の心を悟りて申念仏にも非ず、ただ往生極楽のためには南無阿弥陀仏と申て、疑なく往生するそと思とりて申外には別の子さい候はす、但三心四修と申事の候は、皆決定して南無阿弥陀仏にて往生するそと思ふ内に籠り候也 此外におくふかき事を存せは二尊のあはれみにはつれ、本願にもれ候へし 念仏を信せん人はたとひ一代の法を能々学すとも 一文不知の愚どんの身になして 尼入道の無ちのともからに同して ちしやのふるまいをせすして 只一かうに念仏すへし

為証以両手印
浄土宗の安心起行 此一紙に至極せり
源空か所存此外に全く別義を存せす
滅後の邪義をふせかん為めに 所存を記し畢

建暦二年正月二十三日  源 空 花押

と、生涯の主張を簡潔に言いつくした『一枚起請文』をしたためられました。

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