原因とその時の条件(縁)から結果が起こっているという関係を縁起と言います。因縁生起(いんねんしょうき)の略です。
原因とは自分が何かを行ったことや自分以外の物事が動く起点のことです。条件とは常に変化している世界において、物事の起点にどのような関係性がそろっているかです。そこから生まれたものが結果です。
何か自分にとって良くないことが起こったとします。「どうしてこんなことに!?」と思うかもしれませんが、その結果になったのは、様々な条件が重なり原因があってのことだと縁起で説明します。突然、理由もなく起こることはないということです。
また、条件がそろったところで、良い原因を自分がつくれば、良い結果が得られるかもしれないという考え方も出来ます。常に変化している世界での出来事ですから、条件も変わり続けます。必ず良い結果が得られるとは縁起では言いません。
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