浄土真宗も、『仏説無量寿経』に「変成男子の願」があるので、この本は参考になります。序章に“「仏教とジェンダー」研究略史”があり、その中に次のようにあります。人越女史や、田上博士、『差別語を考えるガイドブック』などが共通して問題にしている「女人五障」と「変成男子」について検討してみると、いずれの批判も文章の前後関係や、歴史的背景を無視して、断面のみをとらえた議論だと言うべきものである。それは、外ならぬ『法華経』を先入観なしで読めば分かるはずだ。『法華経』の「提婆達多品」に明らかなように、「変成男子」が説かれたのは、シャーリプトラ(舎利弗)に象徴される小乗教団が主張していた「女人五障」説を「否定」して、女性も成仏できることを訴えるためであった。(リンク先より)
・変成男子