「 仏遺教経 」 一覧

『仏遺教経』15

なんだちびく。すでによくかいに 汝等比丘。已に能く戒に じゅうす。まさにごこんのせいすべし。 住す。当に五根を制すべし。 ほういつにしてごよくに 放逸にして五欲に いらしむることなかれ。 入らしむるこ ...

『仏遺教経』31

しょやにもごやにも、また 初夜にも後夜にも、亦た はしすることあることなかれ。 廃すること有ること勿れ。 ちゅうやにじゅきょうしてもって 中夜に誦経して以て みずからしょうそくせよ。 自ら消息せよ。 ...

『仏遺教経』47

くどくをかすむるのぞくは、 功徳を劫むるの賊は、 しんいにすぎたるはなし。 瞋恚に過ぎたるは無し。 びゃくえじゅよくひぎょうどうのひと、 白衣受欲非行道の人、 ほうとしてみずからせいすることなき 法の ...

『仏遺教経』63

ふちそくのものはつねにごよくの 不知足の者は常に五欲の ためにひかれてちそくのものの 為に牽かれて知足の者の ためにれんみんせらる。 為に憐愍せらる。 これをちそくとなづく。 是れを知足と名づく。 & ...

『仏遺教経』79

じっちえのものはすなわちこれ 実智慧の者は則ち是れ ろうびょうしかいをわたる 老病死海を度る けんろうのふねなり。 堅牢の船なり。 またこれむみょうこくあんの 亦是れ無明黒闇の だいみょうとうなり。 ...

『仏遺教経』95

せそん、このもろもろのびく、 世尊、是の諸の比丘、 したいのなかにおいて 四諦の中に於いて けつじょうしてうたがいなし。 決定して疑い無し。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る & ...

『仏遺教経』16

たとえばぼくごのひとのつえを 譬えば牧牛の人の杖を とってこれをみせしめて、 執って之を視せしめて、 じゅういつにしてひとのみょうけを 縦逸にして人の苗稼を おかさしめざるがごとし 犯さしめざるが如し ...

『仏遺教経』32

すいみんのいんねんをもっていっしょう 睡眠の因縁を以て一生 むなしくすごしてしょとくなから 空しく過ごして所得無から しむることなかれ。 しむること無かれ。 ▶ 次に進む ◀ ...

『仏遺教経』48

しゅっけぎょうどうむよくのひとにして 出家行道無欲の人にして しかもしんいをいだけるは 而も瞋恚を懐けるは はなはだふかなり。 甚だ不可なり。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る ...

『仏遺教経』64

なんだちびく。じゃくじょうむいの 汝等比丘。寂静無為の あんらくをもとめんとほっせばまさに 安楽を求めんと欲せば当に かいにょうをはなれて 憒閙を離れて どくしょにげんごすべし。 独処に閑居すべし。 ...

『仏遺教経』80

このゆえになんだちまさにもんししゅの 是故に汝等当に聞思修の えをもってしかもみずからぞうやくすべ 慧を以て而も自ら増益すべ し。もしひとちえのしょうあれば し。若し人智慧之照有れば これにくげんなり ...

『仏遺教経』96

このしゅちゅうにおいてもし 此の衆中に於て若し しょさいまだべんぜざるものあらば 所作未だ弁ぜざる者あらば ほとけのめつどをみて 仏の滅度を見て まさにひかんあるべし。 当に悲感有るべし。 % ...

『仏遺教経』(ぶつゆいきょうぎょう)

仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっしはつねはんりゃくせつきょうかいきょう)を略したのが仏遺教経、さらに略して遺教(ゆいきょう)とも呼ばれる大乗仏教のお経です。 お釈迦様が沙羅双樹の間に横たわり、弟子たちを前に ...

『仏遺教経』17

もしごこんのほしいままにすれば、 若し五根を縦にすれば、 ただごよくのまさにがいはんのう 唯だ五欲の将に崖畔無う してせいすべからざる して不可制す可らざる のみにあらず、またあくめの のみに非ず、亦 ...

『仏遺教経』33

まさにむじょうのひのもろもろの 当に無常の火の諸の せけんをやくことをねんじて、 世間を鉄くを念じて、 はやくじどをもとむべし。 早く自度を求むべし。 すいみんすることなかれ。 睡眠すること勿れ。 & ...

『仏遺教経』49

たとえば、しょうりょうのくものなかに 譬えば、清冷の雲の中に びゃくりゃくひをおこすは 霹靂の火を起すは、 しょおうにあらざるがごとし。 所応に非ざるが如し。 ▶ 次に進む ɜ ...

『仏遺教経』65

じょうしょのひとはたいしゃくしょてん 静処の人は帝釈諸天 のともにきょうじゅうするところなり。 の共に敬重する所なり。 このゆえにまさにこしゅたしゅを 是故に当に己衆他衆を すててくうげんにどくしょし ...

『仏遺教経』81

なんだちびく。もししゅじゅの 汝等比丘。若し種種の けろんはそのこころすなわちみだる。 戯論は其の心則ち乱る。 またしゅっけすといえども、 復た出家すと雖も、 なおいまだとくだつせず。 猶お未だ得脱せ ...

『仏遺教経』97

もしはじめてほうにいるもの 若し初めて法に入るもの あらば、ほとけのしょせつときいて 有らば、仏の所説を聞いて すなわちみなとくどす。 即ち皆な得度す。 たとえば、よるでんこうをみてすなわち 譬えば、 ...

『仏遺教経』02

しゃらそうじゅのあいだにおいてまさに 娑羅双樹の間に於いて将に ねはんにはいりたまわんとす。 涅槃に入りたまわんとす。 このときちゅうやじゃくねんとして 是の時中夜寂然として こえなし、もろもろのでし ...

『仏遺教経』18

こうがいをこうむるがごときんば 劫害を被るが如きんば くいっせにとどまる。ごこんの 苦一世に止まる。五根の ぞくはかおうるいせにおよぶ。 賊は禍殃累世に及ぶ。 がいたることはなはだおもし。 害たること ...

『仏遺教経』34

もろもろのぼんのうのぞく、つねに 諸の煩悩の賊、常に うかがってひとをころすこと、 伺って人を殺すこと、 おんけよりもはなはだし。 怨家よりも甚し。 ▶ 次に進む ◀ 前に ...

『仏遺教経』50

なんだちびく。まさにみずからこうべを 汝等比丘。当に自ら頭を なづべし。すでにしきこうを 摩づべし。已に飾好を すててえしきのころもをちゃくし 捨てて壊色の衣を著し、 おうきをしゅじしてこつともって ...

『仏遺教経』66

もししゅをねごうものは、 若し衆を楽う者は、 すなわちしゅのうをうく。 即ち衆悩を受く。 たとえばだいじゅのしゅちょうこれに 譬えば大樹の衆鳥之に あつまればすなわちこせつの 集まれば即ち枯折の うれ ...

『仏遺教経』82

このゆえにひくまさにすみやかに 是の故に比丘当に急に らんしんけろんをしゃりすべし。 乱心戯論を捨離すべし。 もしなんじじゃくめつのらくをえんと 若し汝寂滅の楽を得んと ほっせばただまさにすみやかに ...

『仏遺教経』98

もししょさすでにべんじすでにくかい 若し所作已に弁じ已に苦海 をわたるものあらばただこのねんを を度る者有らば但是の念を なすべし、せそんのめつどひとえ 作すべし、世尊の滅度一え になんぞすみやかなる ...

『仏遺教経』03

なんだちびく。わがめつごに 汝等比丘。我が滅後に おいて、まさにはらだいもくしゃを 於いて、当に波羅提木叉を そんぢゅうしちんきょうすべし。 尊重し珍敬すべし。 あんにみょうにあい、 闇に明に遇い、 ...

『仏遺教経』19

このゆえにちしゃはせいして 是の故に智者は制して しかもしたがわず。これをじする 而も随わず。之を持する ことぞくのごとくにして、 こと賊の如くにして、 じゅういつならしめざれ。 縦逸ならしめざれ。 ...

『仏遺教経』35

いずくんぞすいみんして 安んぞ睡眠して みずからきょうごせざるべけんや。 自ら驚寤せざるべけんや。 ぼんのうのどくじゃねむって 煩悩の毒蛇睡って なんじがむねにあり。 汝が心に在り。 ▶ ...

『仏遺教経』51

もしきょうまんおこらばまさに 若し驕慢起こらば当に はやくこれをめっすべし。 疾く之を滅すべし。 きょうまんをぞうちょうするは 驕慢を増長するは なおせぞくびゃくえの 尚お世俗白衣の よろしくところに ...

『仏遺教経』67

せけんのばくぢゃくはしゅくにぼっす。 世間の縛著は衆苦に沒す。 たとえば、ろうぞうのでいにおぼれて 譬えば、老象の泥に溺れて みずからいづることあたわざるが 自ら出づること能わざるが ごとし。これをお ...

『仏遺教経』83

なんだちびく。もろもろのくどくに 汝等比丘。諸の功徳に おいてつねにまさにいっしんに 於て常に当に一心に もろもろのほういつをすつること 諸の放逸を捨つること おんぞくをりするがごとくすべし。 怨賊を ...



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