仏教の在り方 需要と供給

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寺院センターの活動は、
仏教で言うところの「中道」(ちゅうどう)の実践です。

仏教、寺院の「センター」として、
どこかに大きな施設があるとか、
全ての仏教関連法人を統括しているとか、
そう言った意味合いや目標で活動していません。

寺院の在り方であったり、世の中の時流であったり、
それに合わせて生きること、
変わっていくこと(諸行無常)に合わせること、
そこにはバランス感覚が必要になってきます。

コロナ禍を経過し、世の中はその出口を探っている状況です。

寺院センターではオンライン法要、録画法要、仏事証書で確認と言った、
コロナ禍に合わせた法要依頼の提供を行ってきました。
今、需要と供給のバランスを考慮した取捨選択の時が来ました。

世の中の変化の中で、人は迷います。
こういった時代だからこそ、生きている人のための「仏教」を提案します。

仏教には「小欲知足」(しょうよく ちそく)という言葉があります。
単純に読み取ると「欲を抑える」ということで、
一般の方にとってみれば、もしかすると魅力的でない言葉かもしれません。

しかし、慎ましい生活をしたいと心がける人にも、
物に溢れた豊かな生活をしたいと思う人にも、
「小欲知足」の実践が大切だということを仏教から学べます。

慎ましい生活を目指す人であっても、形だけ慎ましいのであっては、
その人は満足した生活ではないはずです。
心豊かに過ごせることが大切です。

物に溢れた豊かな生活をしたいと思う人であっても、
お金だけあるとか、物を手に入れた後のことは何も考えていないとか、
逆にそれを欲する気持ちが大きすぎてバランスが取れていないとか、
それでは満足した生活ではないどころか、富を失いかねません。

慎ましい生活をしたいと心がける人にも、
物に溢れた豊かな生活をしたいと思う人にも、
まず必要なのは心豊かに生きる方法に出会い、
自分の生き方として自身の中に消化することです。
それが仏教では可能です。

そこを誤解している人は、慎ましい生活をするのが仏教だとか、
物やお金を持っちゃいけないのではないのかとか、
単にお布施するのが仏教だと思っています。

違います。

それぞれの目標とする生き方を後押ししてくれるのが仏教です。
それには様々な目線があります。
今を見ることを基本に、過去、未来を観る。
今日の生活、一週間の生活、一か月の生活、一年の生活、一生の生活。
それぞれの個人的なところで言えば以上ですが、生命の繋がりをも説くのが仏教です。

そういったところから、先祖供養をすることも、
自身の気持ちの整理や豊かさの実践と言えますので、
法要依頼も何らかの形で残そうと思いますが、
伝統仏教をもとにした気持ち豊かに生きていただける方法を学べる場所にしたいと考えています。

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