「 坐禅用心記 」 一覧
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『坐禅用心記』43
いっさいのみじきに 一切の美食に たんじゃくすべからず。 耽著すべからず。 ただしんじん 但だ身心 わずらいあるのみにあらず、 わずらいあるのみに非ず、 とんねんいまだまぬかれざるところなり。 貪念未 ...
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『坐禅用心記』59
かなん、すいなん、ふうなん、ぞくなん、 火難、水難、風難、賊難、 およびかいへん、しゅし、いんぼう、 及び海辺、酒肆、婬房、 かにょ、しょにょ、ぎがくのへん、 寡女、処女、妓楽の辺、 ならびにたざする ...
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『坐禅用心記』75
それざぜんはきょうぎょうしょうに 夫れ坐禅は教行証に あずかるにあらざれども、 干るに非ざれ共、 しかもこのさんとくをかぬ。 而も此の三徳を兼ぬ。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻 ...
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『坐禅用心記』91
しょぶつのきょうもんいちだいの 諸仏の教門一代の しょせつはかいじょうえのなかに 所説は戒定慧の中に すべおさめざることなし。 総べ収めざることなし。 いまのざぜんは 今の坐禅は かいとしてたもたざる ...
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『坐禅用心記』107
つぎにすべからくざじょうして 次に須らく坐定して みをうごかすことしちはちどして、 身を揺すこと七八度して、 そよりさいにいたって 麁より細に至って ごつごつとしてたんざすべし。 兀々として端坐すべし ...
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『坐禅用心記』123
じきにすべからくきゅうしさり、 直に須らく休し去り、 かつしさり、 歇し去り、 れいしゅうしゅうちにしさり、 冷湫々地にし去り、 いちねんばんねんにしさり、 一念万年にし去り、 かんかいこぼくにしさり ...
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『坐禅用心記』12
しんもとにそうなく、 心本二相無く、 みさらにそうぞうにことなり、 身更に相像に異なり、 ゆいしんとゆいしんと、 唯心と唯身と、 いとどうとをとかず。 異と同とを説かず。 しんへんじてみとなり、 心変 ...
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『坐禅用心記』28
ざぜんはこれ、 坐禅は是れ、 おのれをあきらむるなり。 己を明らむる也。 たといごがいをだんずといえども、 縦い五蓋を断ずと雖も、 いまだむみょうをだんぜざれば、 未だ無明を断ぜざれば、 これぶっそに ...
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『坐禅用心記』44
じきはただ 食は祇だ ををささうるにとって、 気を支うるに取って、 あじわいをたしなむべからず。 味いを嗜むべからず。 あるいはぼうじきしてたざすれば、 或は飽食して打坐すれば、 はつびょうのいんねん ...
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『坐禅用心記』60
こくおう、だいじん、けんせいのいえ、 国王、大臣、権勢の家、 たよく、みょうもん、けろんのひとにも 多欲、名聞、戯論の人にも また、これにちかづき 亦、之に近づき じゅうすることをえざれ。 住すること ...
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『坐禅用心記』76
いわく、しょうはごをまつを 謂わく、証は悟を待つを もってのりとするは、 以て則とするは、 これざぜんのしんにあらず。 是坐禅の心にあらず。 ぎょうはしんりじっせんをもってするは、 行は真履実践を以て ...
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『坐禅用心記』92
ごうま、じょうどう、 降魔、成道、 てんりん、ねはん、 転輪、涅槃、 みなこのちからにより、 皆此力に依り、 じんずうみょうゆう、ほうこうせっぽう、 神通妙用、放光説法、 ことごとくたざにあり。 尽く ...
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『坐禅用心記』108
ここにおいて 此に於て このふしりょうていをしりょうす、 箇の不思量底を思量す、 いかんがしりょうせん、 如何が思量せん、 いわくひしりょう 謂く非思量 これすなわちざぜんのようほうなり。 此れ即ち坐 ...
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『坐禅用心記』13
いっぱわずかにうごいて、 一波纔に動いて、 ばんぱしたがいきたり、 万波随い来り、 しんしきわずかにおこって、 心識才かに起こって、 まんぽうきそいきたる。 万法競い来る。 ▶ 次に進む ...
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『坐禅用心記』29
もしむみょうをだんぜんとほっせば、 若し無明を断ぜんと欲せば、 ざぜんべんどう、 坐禅弁道、 もっともこれひけつなり。 最も是れ秘訣なり。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る ...
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『坐禅用心記』45
だいしょうのじきごたやすく 大小の食後輙すく ざすることをえざれ。 坐することを得ざれ。 しばらくしょうじをへて、 暫く少時を経て、 すなわちざすべきにたえたり。 乃ち坐すべきに堪えたり。 % ...
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『坐禅用心記』61
だいぶつじ、だいぞうえいは、 大仏事、大造営は、 もっともぜんじたりといえども、 最も善事為りと雖も、 ざぜんをもっぱらにするひとは 坐禅を専らにする人は これをしゅすべからず。 之を修すべからず。 ...
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『坐禅用心記』77
ぜんちゅうたといきょうをたつるとも、 禅中たとい教を立つるとも、 しかもよのつねのきょうにあらず、 而も居常の教に非ず、 いわくじきしたんでんのどう、 謂く直指単伝の道、 こたいまったく 挙体全く せ ...
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『坐禅用心記』93
ざぜんせんとはっせば 坐禅せんと欲せば まずじょうしょよろしく 先ず静処宜しく いんにくすべからくあつくしくべし、 茵褥須らく厚く敷くべし、 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る & ...
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『坐禅用心記』109
じきにすべからくぼんのうをはだんして 直に須く煩悩を破断して ぼだいをしんしょうすべし。 菩提を親証すべし。 もしじょうよりたたんとほっせば 若し定より起たんと欲せば まずりょうしゅを 先ず両手を り ...
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『坐禅用心記』14
いわゆる 謂わゆる しだいごおんついにわごうし、 四大五蘊遂に和合し、 ししごこんたちまちげんじょうす。 四支五根忽ち現成す。 ▶ 次に進む ◀ 前に戻る 🏠 ...
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『坐禅用心記』30
こじんいわく、 古人云く、 もうやめばじゃくしょうじ、 「妄息めば寂生じ、 じゃくしょうずれば、ちげんず、 寂生ずれば、智現ず、 ちげんずればしんあらわると。 智現ずれば真見る」と。 ▶ ...
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『坐禅用心記』46
およそびくそうは 凡そ比丘僧は かならずじきをせつりょうすべし。 必ず食を節量すべし。 せつりょうじきは、 節量食は、 いわくぶんをかぎるなり。 謂く分を涯るなり。 さんぶんのうち、にぶんをじきして、 ...
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『坐禅用心記』62
せっぽう、きょうかを 説法、教化を このむことをえざれ、 好むことを得ざれ、 さんしんらんねんこれよりしておこる。 散心乱念これよりして起る。 たしゅをこうぎょうし、でしを 多衆を好楽し、弟子を どん ...
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『坐禅用心記』78
しごうもいまだこようせず、 糸毫も未だ挙揚せず、 これあに 是れ豈に ぶっそしんしょうの 仏祖真正の きょうにあらざらんや。 教にあらざらんや。 あるいはぎょうをだんずといえども、 或は行を談ずと雖も ...
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『坐禅用心記』94
ふうえんをして 風煙をして いらしむることなかれ、 入らしむること勿れ、 うろをして 雨露をして おかさしむることなかれ、 侵さしむること勿れ、 ひざをいるるのちをごじして、 膝を容るるの地を護持して ...
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『坐禅用心記』110
ざちゅうもしこんすいきたらば 坐中若し昏睡来らば つねにまさにみをうごかし、 常に応に身を揺かし、 あるいはめをはり、また、 或は目を張り、又、 しんをちょうじょうとはっさいと 心を頂上と髪際と みけ ...