仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっしはつねはんりゃくせつきょうかいきょう)を略したのが仏遺教経、さらに略して遺教(ゆいきょう)とも呼ばれる大乗仏教のお経です。
お釈迦様が沙羅双樹の間に横たわり、弟子たちを前にして最後の教えを示した内容です。お釈迦様亡き後、弟子たちがどのようにすればよいのかを多くの譬えを使って分かりやすく具体的に説かれています。
仏遺教経は涅槃会に読経される寺院が多くあり、特に曹洞宗ではお通夜に読経されることが多いようです。このように訓読を読まれる機会が多いことから、こちらではその訓読本文の全文と読経の発音によるかな読み全文を掲載します。
①ルビ(読経の発音による かな読み)
②訓読本文(大太字)
また、人物や単語の解説が必要な場合はその言葉のリンク先を参照下さい。各宗派や時代によりお経の解釈は違うものです、当ウェブサイトの一解釈としてご覧ください。
なお、短く区切っているのはスマホ対応の為です。
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ぶっしはつねはんりゃくせつきょうかいきょう
仏垂般涅槃略説教誡経
しゃかむにぶつ、はじめにほうりんを
釈迦牟尼仏、初めに法輪を
てんじて、あにきょうぢんにょをどし、
転じて、阿若憍陳如を度し、
さいごのせっぽうにてしゅばつだらを
最後の説法にて須跋陀羅を
どしたもう。どすべきところの
度したもう。度すべき所の
ものはみなすでにどしおわって、
者は皆已に度し訖わって、
※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。
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