マハーナーマ Mahānāma(巴) 摩訶摩男(まかまなん)、マハーナーマン Mahānāman(梵)
マハーナーマは、お釈迦様の成道より最初に教えを説いた五比丘の一人です。ただし、仏典には同名別人と考えられる人物がいくつか存在し混同されやすいです。
お釈迦様が出家したのを知り五比丘で同行した、もしくは、出家しネーランジャラー(尼連禅河)の畔の山中で苦行する際、スッドーダナ王(浄飯王)の要請で五比丘で随行したと伝えられています。
6年間の苦行をしたお釈迦様でしたが、このままでは悟りを得ることが出来ないと知り、苦行林を出てスジャータによる乳粥供養を受けました。マハーナーマたちはそれを見て、苦行に耐えられず修行をやめたと思い込み、サールナート(鹿野苑)に去りました。
一方のお釈迦様は、すぐに菩提樹の下で瞑想に入り悟りを得てブッダ(仏陀)となったので、サールナートに向かいマハーナーマたち5人の修行者にはじめて悟った法を説きました。これを初転法輪といいます。
この時に、五比丘はブッダ(仏陀)の教えを次々に理解して預流果を得ました。マハーナーマはアッサジ(阿説示)と共に五比丘の中では最後に悟ったといわれています。
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