六師外道とは、お釈迦様とほぼ同時代にマガダ国(摩訶陀国)周辺で活躍した6名の思想家を仏教の側から見て異端だと見なし、まとめて指すための呼称です。
『スッタニパータ【第3 大いなる章】6、サビヤ』に記されています。
・プーラナ・カッサパ(不蘭那迦葉)
・マッカリ・ゴーサーラ(末迦梨瞿舎利)
・アジタ・ケーサカンバリ(阿耆多翅舎欽婆羅)
・パクダ・カッチャーヤナ(迦羅鳩馱迦旃延)
・サンジャヤ・ベーラッティプッタ(刪闍耶毘羅胝子)
・ニガンタ・ナータプッタ(マハーヴィーラ/尼乾陀若提子/大勇)
以上が六師外道に当たる思想家です。
その時代、インドの都市部では、商工業者たちが貨幣経済によって栄えるようになり、それまで祭祀を司っていたバラモン、政治を握っていたクシャトリヤなどが構築した社会は変革期を迎えていました。そんな中、新興勢力に支持されたのが、お釈迦様や六師外道などの旧来のバラモン教を否定する自由な思想家でした。
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