庫司とは、禅宗寺院で日常の金銭穀物などの出納を司る副寺を補佐する僧侶です。庫堂。
・「明日なんの味を喫し、なんの菜を喫し、なんの粥等を設くと。『禅苑清規』に云く、「物料並に斎粥の味数を打するが如きは、ならびにまず庫司知事と商量せよ」と。」(『典座教訓』2、心が整えば味も整う)
・「庫司に隨って打得する所の物料は、多少を論ぜず、麁細を管せず、唯是れ精誠に弁備するのみ。」(『典座教訓』4、心を他のことに移さない)
・「大衆礼拝をはりて、知事まづ庫堂にかへりて主位に立す。つぎに首座すなはち大衆を領して庫司にいたりて人事す。」(「正法眼蔵」安居)
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