1228年、道元禅師が中国から帰国後直ちに建仁寺にて著された『普勧坐禅儀』には坐禅の心がまえや作法などについて書かれています。
オリジナルは格調高い四六駢儷体の漢文で、坐禅の基本的な仕方から、その本旨までが記されています。現在、一般的には書き下し文が読まれることが多い為、こちらのページでも書き下し文を公開しています。
道元禅師の開宗宣言ともいうべき書で、現在も坐禅中に読誦するなど、只管打坐をその旨とする宗門において重要な宗典です。
①ルビ(かな読み)
②書き下し本文(大太字)
『普勧坐禅儀』
たずぬるにそれ、どうもとえんずう、
原ぬるに夫れ、道本圓通、
いかでかしゅしょうをからん。
争か修証を仮らん。
しゅうじょうじざい、
宗乗自在、
なんぞくふうをついやさん。
何ぞ功夫を費やさん。
いわんや、
况んや、
ぜんたいはるかにじんないをいず、
全体遙かに塵埃を出ず、
たれかほっしきのしゅだんをしんぜん。
孰か拂拭の手段を信ぜん。
※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。
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